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東西名探偵/平×新のSSブログです。幸せイチャイチャ中心。                                                               死にネタ別れネタなし。初めての方はカテゴリーより「はじめに」をクリックしてください。                                                 ご意見、ご感想等ございましたら カテゴリー下にあるリンクのWEB拍手や文末コメントにてお願いします。
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2026/07/01 (Wed)
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2010/04/30 (Fri)
遅くなりました。bitter続きです。
前回までは下記リンクからどうぞ。

bitter

bitter 2
bitter 3
 
bitter 4


「なあどうして?お前、あの姉ちゃんのことが…好きだって言うてたやないか。」
少しだけ躊躇いつつも、平次はあの日のことを口にした。
「何があったんや。俺のせい言うならちゃんと話してみい。」

それらの疑問は、発した当人にとっては当然のものであったが、
それを受けた人間にとっては青天の霹靂のように驚愕をもたらす。
うろたえる思考、立て直す暇もなく畳み掛けられて新一は言葉も出せず視線をさ迷わせる。
白い腕を掴む褐色の掌、それを目に留めた瞬間熱を孕む手首。
熱い、と感じるとどうしようもなく、その熱が頬にまで昇るのを抑えきれない。
平次に見咎められるのを恐れて、新一は必死に腕をふりほどこうともがき始めた。
「こら、おとなしせえ、」
それを防ごうと平次は腕に力をこめる。腕に跡が残りそうなほどきつく。
「離せ…!」
「嫌や。ちゃんと質問に答えてからや。」
「てめえには関係ねえっ。」
「お前があるて言うたんや。きっちり聞かせてもらうで。」
反射的に新一は右足で蹴りを繰り出す。
「うお、」
避ける平次がバランスを崩して、二人そろって転倒しそうになるのを、
平次が咄嗟に新一を庇うようにして抱き込む。
けれど勢いは止まらず、せめて床への直撃を防ごうと新一の体ごとベッドへ落下方向を変えた。

柔らかい衝撃、背中にまわされた腕、ぬくもりが体を覆う。
「工藤?大丈夫か?」
即座に平次は腕で自身を支えて新一の体から己の体重を解放するが、
新一の体が自分の腕の中にあることで、一瞬硬直する。
僅かに紅潮する頬を見て、新一は以前にもこんなことがあったなと思い出した。
あの時も彼は自分を庇い、そして彼自身は怪我をしていることを微塵も感じさせず声をかけてくれたのだ。
「…おい、工藤。」
思い出した出来事に気をとられ、ぼんやりとしてしまったらしい。
ゆっくり声の主に視線を戻せば、ひどく不機嫌な平次の顔が間近にあった。
「俺もずいぶん舐められたもんやな。こんな状況でぼんやりできるんか。」
苛立つ声がその不機嫌さを証明する。
「だいたい自分のこと好きやいう男の部屋に、酔っ払ってほいほい入ってくるか?」
「…俺は男だ。」
「奇遇やな、俺かてそうや。――なら、わかるやろ?」
ぐいと腰を新一の腰へと乗り上げ、上半身を迫り上げて平次は新一を見下ろす。
「それとも、そういうコトされてもええとかって思ってる?」
ちり、と瞳に浮かんだ焔。
「ずいぶん遊んどるみたいだし、」
嘲るような口調とおどけてみせる表情。
けれど何故か泣きそうに見えて、新一は眉を寄せた。
「てめえは、しねえ。」
「……卑怯やな、自分。」
手首を拘束する平次の指が伸びて、そろり新一の掌を撫でる。
びくりとすくませた首へ、平次の唇が近づいていく。縫いとめられた腕が震えるのを止められない。
獣の気配に、すでに魂を喰らわれたかのよう。天井を眺める自分の目は瞬きを忘れている。
しかし突然平次の動きが止まり、ぎりぎりと手首を締め上げられた。
その痛みに新一は眉を顰める。
「…――、」
喉の奥へと音を立てて息が吸い込まれて、舌打ちが小さく響く。
ひどく傷ついた音のそれらが、新一に何かを刻んだ。
静かに拘束した腕を解放し、新一の上にいた平次がその身を引いてベッドから降りる。
背中を向けたまま冷蔵庫の前まで歩く平次の表情は、新一から伺うことができない。
先程まで平次の息がかかっていた首筋へ何気なく手を当てると、ぺとりとした感触。
ふと手を見れば鮮やかな紅色が僅かについており、それが先程の女のものだと認識するまでに少し時間がかかった。
平次は冷蔵庫の上に置かれたままのぬるいビールを、今度はコップに注がず瓶のまま呷る。
掌をぼんやりと見つめながら、新一はひどく哀しい気持ちになっている自分に気がついた。
掌についた紅をベッドのシーツで拭おうとして、ここが平次の部屋であることを思い出し、
その掌をスーツの腿に押し付けて拭う。
そしてシャツの袖を指でずりあげて、ごしごしと首筋を何度も擦った。


06

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こば
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女性
自己紹介:
二児の母。2009年に唐突に平新に。
何故だと自問自答しつつも数年ぶりに筆をとる。
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