東西名探偵/平×新のSSブログです。幸せイチャイチャ中心。 死にネタ別れネタなし。初めての方はカテゴリーより「はじめに」をクリックしてください。 ご意見、ご感想等ございましたら カテゴリー下にあるリンクのWEB拍手や文末コメントにてお願いします。
指が、中へと押し入る。
慣らしもせず突き入れられ、少しの痛みと異物感が不快感を訴える。
背中に這い登るのは、相手を押し出そうとする力のみで、彼の指だから我慢できるだけ。
気持ち悪い。
「う・・・」
ぎり、と歯を噛み締めて耐える。
短い時間とはいえ、キツイ。
指が引き抜かれ、ほっと力を抜くとシーツで汚れを拭っていた服部の顔面に拳を見舞った。
体勢が不確かなままではたいしたスピードがあるはずもなく、
ヤツの運動神経が無駄にいいことも手伝って軽く避けられる。
「おい、こら・・・」
服部の抗議の声は最後まで言わせない。。
「るせえっ!黙って殴らせろ!」
「・・・はい。」
本気で怒っていることが通じたか、今度はしおしおと自分の前に正座する。
素直に反省の態度を見せたことで、殴りたい気持ちはやや引いたものの
ムカつく気持ちはむしろグレードアップだ。
腕を組み、服部を見下ろす形となったことも手伝って喚きモード突入。
「だいたいなあ、すぐに出さなけりゃあ、明日ひどい目にあうことに変りはねえんだよっ!」
「え?そうなん?」
「ったりめえだろ!」
すぐ出したって多少ひどい目にはあうのだ。ああ、今から明日がおもいやられる。
「・・・そんなんひどいの?」
声に不安げな響きが混じり、伺うように眉をひそめて自分を見上げる。
面と向かって聞かれるのは、さすがに決まりが悪い。
答えようもなく、さりとて黙ったままでいるのもムカついて、今度は蹴りを見舞おうと立ちあがろうとした。
飴と甘いコーヒーが効いて来たのか、ちょっと体が動く。
しかし判断力はやや低下していたようだ。
シーツが下半身にまきついていることを失念していた。
蹴る勢いのまま、つんのめりバランスを崩した。
「うわっ」
「っと。」
ちょうど彼の腕の中に飛び込むような格好になり、無防備な姿勢でぎゅう、と抱きしめられる。
平次の持っていたシャワーは投げ出され、湯が風呂じゅうに飛び交い雨を降らしたよう。
飛び散る飛沫に濡れた二人。
「離せよ!」
「離さへん。」
胸の中閉じ込めるように、腕に力をこめられて身動きできない。
首筋に顔を埋められて、強く抱きしめられた。
自分の顔はというと、相手の心臓の一番近いところに押し付けられている。
「・・・離せへん。」
くそっ、弱いんだよ、こいつのこーいうの!
好きな相手に抱きしめられて、嬉しくないわけがない。
つい緩んだ抵抗に、油断したか服部の腕にも少し隙がうまれる。
その隙を逃さず、新一は腕の中でもがいて顔だけは平次の胸から脱出させた。
ぷはあっと息をつくと、自分を抱きしめる男の顔を睨んだ。
いつもなら嬉しそうに見返してくるはずの相手は、何故か視線をそらす。
「なんか、おめえ・・・」
「なんや。」
ちょっとふてくされたような表情に、頬を挿す赤み。
正面から合わそうとしない視線。
閃いた考えを確かめようと口を開く。
「お前、もしかして」
「ちゃうっ!テンパってなんかないわ!」
・・・何も言ってねえっつーの。
自白した犯人の間抜けさに、新一は思わず噴出した。
自分の致命的なミスに気づいたか、頬がより赤みを増す。
「お前って本当、自分の色恋沙汰には鈍いのな。」
「お前かてそうやろ。なんや、その他人事みたいな笑いは。」
なんで俺がこうなったんか、忘れたんかい。
呟かれた言葉を軽く交わし、すり、と相手の胸へと頬を寄せる。
「忘れたよ、んなこと。」
意識が混濁したまま告げた言葉は、どうやらきちんと相手へと届いていたらしい。
それを遠まわしに言われながらも、
恥ずかしく思う気持ちよりもその言動で慌てる服部の姿がおかしくて笑いが止まらない。
好きだ好きだと始終言葉を浴びせる彼が、話すことすらままならないほど動揺していている。
心のどこかで自分が好まれていることを信じているから、
俺の意思を尊重して、薬によって俺の内面を吐き出させることをあれほど躊躇していたのに。
実際に言葉にすれば、いつもの彼のペースをこれほどまでに崩すほどの威力を持つとは。
恐るべし、言葉のチカラ。
しかし、今までの行動ではきちんと伝わっていなかったのだろうかと、ちょっと腹もたってきた。
翌日ひどい目にあうことはすでに知識の上では承知のはずで、
それを受け入れる俺の覚悟も承知しているもんだと思っていたのに。
05へ
慣らしもせず突き入れられ、少しの痛みと異物感が不快感を訴える。
背中に這い登るのは、相手を押し出そうとする力のみで、彼の指だから我慢できるだけ。
気持ち悪い。
「う・・・」
ぎり、と歯を噛み締めて耐える。
短い時間とはいえ、キツイ。
指が引き抜かれ、ほっと力を抜くとシーツで汚れを拭っていた服部の顔面に拳を見舞った。
体勢が不確かなままではたいしたスピードがあるはずもなく、
ヤツの運動神経が無駄にいいことも手伝って軽く避けられる。
「おい、こら・・・」
服部の抗議の声は最後まで言わせない。。
「るせえっ!黙って殴らせろ!」
「・・・はい。」
本気で怒っていることが通じたか、今度はしおしおと自分の前に正座する。
素直に反省の態度を見せたことで、殴りたい気持ちはやや引いたものの
ムカつく気持ちはむしろグレードアップだ。
腕を組み、服部を見下ろす形となったことも手伝って喚きモード突入。
「だいたいなあ、すぐに出さなけりゃあ、明日ひどい目にあうことに変りはねえんだよっ!」
「え?そうなん?」
「ったりめえだろ!」
すぐ出したって多少ひどい目にはあうのだ。ああ、今から明日がおもいやられる。
「・・・そんなんひどいの?」
声に不安げな響きが混じり、伺うように眉をひそめて自分を見上げる。
面と向かって聞かれるのは、さすがに決まりが悪い。
答えようもなく、さりとて黙ったままでいるのもムカついて、今度は蹴りを見舞おうと立ちあがろうとした。
飴と甘いコーヒーが効いて来たのか、ちょっと体が動く。
しかし判断力はやや低下していたようだ。
シーツが下半身にまきついていることを失念していた。
蹴る勢いのまま、つんのめりバランスを崩した。
「うわっ」
「っと。」
ちょうど彼の腕の中に飛び込むような格好になり、無防備な姿勢でぎゅう、と抱きしめられる。
平次の持っていたシャワーは投げ出され、湯が風呂じゅうに飛び交い雨を降らしたよう。
飛び散る飛沫に濡れた二人。
「離せよ!」
「離さへん。」
胸の中閉じ込めるように、腕に力をこめられて身動きできない。
首筋に顔を埋められて、強く抱きしめられた。
自分の顔はというと、相手の心臓の一番近いところに押し付けられている。
「・・・離せへん。」
くそっ、弱いんだよ、こいつのこーいうの!
好きな相手に抱きしめられて、嬉しくないわけがない。
つい緩んだ抵抗に、油断したか服部の腕にも少し隙がうまれる。
その隙を逃さず、新一は腕の中でもがいて顔だけは平次の胸から脱出させた。
ぷはあっと息をつくと、自分を抱きしめる男の顔を睨んだ。
いつもなら嬉しそうに見返してくるはずの相手は、何故か視線をそらす。
「なんか、おめえ・・・」
「なんや。」
ちょっとふてくされたような表情に、頬を挿す赤み。
正面から合わそうとしない視線。
閃いた考えを確かめようと口を開く。
「お前、もしかして」
「ちゃうっ!テンパってなんかないわ!」
・・・何も言ってねえっつーの。
自白した犯人の間抜けさに、新一は思わず噴出した。
自分の致命的なミスに気づいたか、頬がより赤みを増す。
「お前って本当、自分の色恋沙汰には鈍いのな。」
「お前かてそうやろ。なんや、その他人事みたいな笑いは。」
なんで俺がこうなったんか、忘れたんかい。
呟かれた言葉を軽く交わし、すり、と相手の胸へと頬を寄せる。
「忘れたよ、んなこと。」
意識が混濁したまま告げた言葉は、どうやらきちんと相手へと届いていたらしい。
それを遠まわしに言われながらも、
恥ずかしく思う気持ちよりもその言動で慌てる服部の姿がおかしくて笑いが止まらない。
好きだ好きだと始終言葉を浴びせる彼が、話すことすらままならないほど動揺していている。
心のどこかで自分が好まれていることを信じているから、
俺の意思を尊重して、薬によって俺の内面を吐き出させることをあれほど躊躇していたのに。
実際に言葉にすれば、いつもの彼のペースをこれほどまでに崩すほどの威力を持つとは。
恐るべし、言葉のチカラ。
しかし、今までの行動ではきちんと伝わっていなかったのだろうかと、ちょっと腹もたってきた。
翌日ひどい目にあうことはすでに知識の上では承知のはずで、
それを受け入れる俺の覚悟も承知しているもんだと思っていたのに。
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自己紹介:
二児の母。2009年に唐突に平新に。
何故だと自問自答しつつも数年ぶりに筆をとる。
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