東西名探偵/平×新のSSブログです。幸せイチャイチャ中心。 死にネタ別れネタなし。初めての方はカテゴリーより「はじめに」をクリックしてください。 ご意見、ご感想等ございましたら カテゴリー下にあるリンクのWEB拍手や文末コメントにてお願いします。
冷たい感触に目を覚ます。
額に手を当てれば、そこには冷えピタシートが貼ってあった。
もう一度目を閉じて、現状に至るまでの事項を思います。
(ああ、博士のうちで倒れて・・・)
もう一度目を開けると、見慣れた天井。
自分の部屋だ。
誰が運んでくれたのだろうか。
枕元で鳴る氷の音に、その疑問はすぐに解消する。
「起きたか?」
「ああ。」
そうか、と安堵の息を零すのは先ほど帰宅したはずの相手。
覗き込む顔には、少しの戸惑いが残る。
飲むか、と渡された冷たいお茶。
コップに汗をかいていないところを見ると、さっきいれたばかりか。
のそりと起き上がり、軽く礼を言って受け取った。
「どうして?」
喉に冷たい感触が心地いい。
「ちっこい姉ちゃんが電話くれたんや。」
お前の携帯から、とわざわざ細かく教えてくれる。
掌で顔を覆い、大きくため息をつく。
会いたくないのに、灰原のヤツめ。余計なことを。
「毛利の姉ちゃんに連絡とろう思うたら、充電切れとってな。お前から聞こう思うて。」
「なんで、蘭が出てくんだよ・・・。」
覆う掌から顔を出し、天井を見上げたまま尋ねれば、
「・・・看病?とか。」
疑問系かよ。それくらいなら。
「お前がすればいいだろ。」
いつもなら言わないようなこと。少し勇気を出しながらもぶっきらぼうに答えれば、
「俺、弱いもん。」
こちらを見ることなく、そう応える平次に新一はぶち切れた。
氷が零れるのも厭わず、荒々しくサイドボードへグラスを置く。
ちくしょう。
ぐい、と胸倉を掴んで引き寄せる。
驚きのあまり固まる体を、ベッドに押し付けるのは容易かった。
「くど」
「服部。」
制止しようとする声を阻んで、名前を呼ぶ。
いつも、不安を押し隠して俺に触れるくせに、
こんな絶好の機会をみすみす逃すのか。
「俺は、」
(今なら、薬のせいにできるわよ。)
「俺は。」
灰原の言葉がリフレインする。
けれど、言葉にするには俺は、あまりにひねていて。
服部の肩を両手でベッドへと押しつけた。
力を加えていくにつれ、痛むのか彼が顔を歪める。
「服部。」
馬乗りになり、見下ろす。口元には不敵な笑みを浮かべているのが自分でもわかる。
こんな体勢でこいつの顔を見るなんて、ちょっと新鮮だな。
対応の遅れた彼の隙をついて、首元に顔をうずめた。
耳に舌を這わせる。
身じろぎする彼の体。少し温度があがった気がする。
「あかん、工藤。お前、体が」
「いい。今しないなら二度としない。」
脅しの効果はあったのか。
初めて自分からするキスに、今度は抵抗がなかった。
自分から、あいつを受けいれるなんて初めてだ。
奥までいっぱいになるような錯覚に、とろとろと内壁が緩む。
のりあげた体勢から、そのまま彼を迎え入れた時、
ろくに慣らしもしなかった部位は確かに痛みを伴ったけれど、
それ以上に興奮が先立つ。
肘をついて、45度ほど起き上がった体勢の服部が、息を殺しながら
俺の痴態を見ていた。
「ん、ん、・・・んぁっ」
ひくん、と跳ねる体を優しく抱きとめ、背中をさする手が温かい。
「ひ、あ」
ダメだ、と小さく悲鳴を上げると、大丈夫と囁かれてキスをされる。
絡められた舌が溶けるよう。
無意識に腰が蠢く。
「ひ、あ、あ、あ」
背筋をぞくぞくと上り詰める予兆。ぞわりと鳥肌が立つような息の詰まりを感じる。
こんなの知らない。
心を開放することで、快楽まで開放されるなんて知らない。
キスで止められない嬌声に、服部の舌が胸へ移動する。
胸を右手でいじられながら、もう片側の胸を口の中に含まれて逃げ場がない。
やりきれない快楽にまた腰が逃げると、背中にまわされた腕がそれを許さず
結合が深くなるばかり。
「や、ぁ。・・・ぅぁ、」
けれど欲を追うようになる体。
逃げていると思うのは自分の意識だけか。
肉体は正直で、いいところを探して無意識に腰を揺らす。
脳が焼けそうだ。
いつもなら睦言の一つもいう服部が、今日は言葉を発さない。
時折、呻くようにして耐える声が耳を霞めるだけだ。
何か言ってくれれば、俺も、そう今なら何か言えるかも知れないのに。
「・・・っかやろ・・・。」
「ん。」
承知だ、とばかりに抱きしめる力を強くする褐色の腕。
応えるように彼の頭を掻き抱いて、狂いそうになるのを抑える。
頭を押し付けられたために胸を自由に触れなくなったためか、
手が新一の下肢へと伸びる。
「やだっ・・・!」
何をされるのか予測が付いて、その腕を押しのけようとするが
利き腕と、そうでない手では勝負になるはずもない。
するりと覆われた自身を握りこまれ、親指で鈴口を擦られる。
先走りが滑り、それを利用してかスムーズに上下される掌。
後ろと前を同時に刺激されることで、さらなる熱がこの身に呼び込まれる。
「っ、は、」
にちにちと音を立てて、相手をもっと奥へ奥へと誘うのは本当に自分の体だろうか?
中にあいつがいるという幸福感に、眩暈すら覚える。
もっともっとと強請るよう、強く腹をこすり合わせれば応えるあいつのものが、弾けた。
中に叩きつけられた飛沫に、恐ろしい程の快感を感じてビクビクと全身を震わせ、
喉を反らし、音もない悲鳴を上げ続ける。
遅れて、彼の腹に白濁を吐き出したものの、
それでも終わらない未知の感覚に、意識が追いつかない。
「・・・、き・・・」
切れ切れの息の中、継げた言葉は届いたのか。
それを確認することもなく、意識から投げ出された体は彼へと倒れこむ。
ぎゅう、と抱きしめられたことに安堵しながら、もう一度ゆっくりと意識を手放した。
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自己紹介:
二児の母。2009年に唐突に平新に。
何故だと自問自答しつつも数年ぶりに筆をとる。
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