忍者ブログ
東西名探偵/平×新のSSブログです。幸せイチャイチャ中心。                                                               死にネタ別れネタなし。初めての方はカテゴリーより「はじめに」をクリックしてください。                                                 ご意見、ご感想等ございましたら カテゴリー下にあるリンクのWEB拍手や文末コメントにてお願いします。
[139]  [136]  [135]  [133]  [130]  [128]  [126]  [123]  [122]  [121]  [119
2026/07/01 (Wed)
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

2009/10/17 (Sat)

strong anchoring 
    ↓
strong anchoring  side新一  の続きです。

 長くなったので、タイトルに数字を入れました。



 


腕を押さえていた新一の掌が、平次の頬に触れる。
「なあ、十分俺は待った。チャンスもやっただろう?それを放棄したお前が悪い。」
そのまま指先で首筋を辿り、鎖骨をなぞる。
「俺の性格の裏も表も知ってるくせに、見ない振りし続けたのは てめえのミスだ。」
平次のTシャツの襟ぐりをぐいと掴んで、暗く微笑む。
「だから、俺はもう遠慮はしねえ。逃げられないように、してやるよ。」
そう言うと、新一は平次の荷物にあったビクトリノクスのナイフをシャツの胸ポケットから取り出し、
掴んでいた襟をナイフで胸元まで切ると、ナイフを投げ捨て両手でシャツを引き裂いた。
甲高い布を裂く音ともに、露になる褐色の体躯。
新一はその肌に手を当てる。

「服部、抱くって行為は能動的だよな?」

掌で体感する温度に泣きそうになる自分を抑えて、新一は努めて冷静さを装う。
ひくりと、平次の肩が揺れた。
頭上で拘束された手錠、繋がる鎖、手首にはまだ先ほどまでの縄の痕が残る。
赤く擦れたその手首を一瞥すると、すうっと口元の笑みを深くした。
出来うる限り、酷薄に見えるように計算された笑み。
掌に体重をかけていく。新一の重力を平次の胸へと沈めるように。

「同性を抱くってのは、もともとがノーマル嗜好の人間にはとてつもなく勇気のいることだろう?」
受動的に、相手に抱かれる方がその壁を越えるのはまだ容易い。
相手がその壁を越えるのを待てばいいのだから。
同じ男だからこそ、概念である「女」をねじ込まれる恐怖は感じるだろうが。
神に背く行為によるアイディンティティの崩壊は、互いに訪れる。
いや、この場合はジェンダーの崩壊とでも言おうか。

「工藤、あかん。」
「お前に、俺を止める権利はねえよ。」

拒絶の言葉に、平次は拳を握り締める。
目を固く瞑った。
でなければ溢れるのだろう。恐れと、―――否定しようのない期待が。

「服部。」
名前を呼んで、目を伏せた。
睫が震えていることに、目を閉じたあいつは気づかない。そのことに安堵する。
声に少しの嘲笑を混ぜて、もう一度名前を呼ぶ。
「はっとり、」
平次の喉に唇を押し付ける。
軽く吸いついて、鎖骨へともう一度。

新一は手を、平次の腕へとするりと滑らせた。
ふいに我にかえったか、鈍い金属音を鳴らして平次は逃げようと体を捩る。
乗り上げられていれば、同じ男だ、簡単には逃げられない。
残った縄の痕に上書きされて、手錠が食い込んで滲んだ赤。

足掻け。

喉仏に軽く噛み付けば、急所を押さえられた性だ、体が強張る。
「こんなん違うやろ!工藤!」
押し殺した悲鳴に似た声音で、必死に否定を繰り返す平次を哀れとすら思う。
けれど、それを見せてはいけない。今ひけば彼はまた繰り返す。
答えず、耳を齧った。
ばたつかせる脚。こっちも縛っておけばよかったかな。
ぐい、と顎を掴んで無理やり口付けた。
噛み締める歯列を舌でなぞる。丹念に、ゆっくり。下唇を舐めるとわずかに体が震えた。
弛緩したその一瞬をついて、舌を咥内へ滑り込ませた。
甘い、温かい、柔らかい。
こんな状況でなければ、きっと嬉しくて溺れただろう。
刹那の願望は隙を招いたか、がり、と舌を噛まれた。
痛みに、平次の体に反射的に爪を立てる。
つうっと、血が唇から顎へと線を引いた。

怯えた猫のようだ。
浅く息を吐いて、俺に怪我をさせたという痛みに傷ついた目をした。
新一は無表情のまま、口の中に広がる鉄の味を吐き捨てる。
手の甲で口元を拭うと、ずりりと腰を下げて平次の太腿へと乗った。
ジーンズのボタンをはずそうとすれば、今までになく激しい抵抗を見せてくる。
けれど、脚は俺の体重で、上半身は手錠と鎖で思うようにならない。
新一は片手で平次の腰を押さえ、ジーンズの前をくつろげた。
すでに反応している体をさらされて、平次は普段の彼ならば絶対に見せない、
絶望するかのような表情をした。



04

拍手[12回]

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
こばへの連絡先
最新CM
[02/03 Agipuiv]
[01/30 Awobunup]
[12/21 pigAntina]
ブログ内検索
プロフィール
HN:
こば
性別:
女性
自己紹介:
二児の母。2009年に唐突に平新に。
何故だと自問自答しつつも数年ぶりに筆をとる。
忍者ブログ [PR]