東西名探偵/平×新のSSブログです。幸せイチャイチャ中心。 死にネタ別れネタなし。初めての方はカテゴリーより「はじめに」をクリックしてください。 ご意見、ご感想等ございましたら カテゴリー下にあるリンクのWEB拍手や文末コメントにてお願いします。
拍手に転載した、新一に拘束されて地下室に転がされてる平次の話の続きです。
工藤くんが壊れています、平次もちょっとナーバスです。
このサイトのお話としては、毛色が違います。薄暗いです。
しかも終わりませんでした。後半は今週中にアップ予定です。
それでもOKな方は、右下の つづきはこちら から、どうぞ。
工藤くんが壊れています、平次もちょっとナーバスです。
このサイトのお話としては、毛色が違います。薄暗いです。
しかも終わりませんでした。後半は今週中にアップ予定です。
それでもOKな方は、右下の つづきはこちら から、どうぞ。
くすくすと笑う声に目が覚める。
どのくらいここに居るのだろうか。いつの間にか眠ってしまったようだ。
闇に慣れた目に映るのは、暗い壁と、目の前に座る彼だけ。
先ほどまで自分が座っていた椅子に腰掛けて、工藤新一はまた笑う。
背もたれを前にして、それを抱きかかえて。
「起きたか?」
「・・・ああ。どんくらい寝とったんや?」
「さあ?」
後ろ手にかけられた縄は、いつの間にか体の前へと移動され手錠へと変わっていた。
一度拘束をはずしたのか、逃がしたチャンスは大きい。
立ち上がろうとしたが、くらりとした眩暈が襲う。
しかし、よろけつつも踏みとどまり、やや背を曲げつつもよろりと立ち上がる。
・・・ご丁寧に、薬もったか。
どうりで目が覚めない訳や。
チャリリと引きずる金属音に、もう一度手錠へと目をやれば手錠から太く長い鎖が闇の中へと続いていた。
ぐい、と引くと、すぐに手ごたえが返り、さほど長い距離でなく繋がれたことがわかる。
「工藤、これ外せ。」
「自分でしろよ。名探偵。」
「俺は探偵で手品師ちゃうわ。」
何がツボにはまったのか、新一は背を曲げて肩をゆすって笑った。
機嫌がいいという訳でなく、奇妙なハイテンション。
「何でこないなこと・・・」
「答えを知っている人間の質問は受けつけねえよ。」
「・・・。」
ぎり、と平次は唇をかんだ。否定はできなかった。
そんな平次を見ながら、新一は立ち上がる。
口の端に笑みを浮かべて、目の前にある椅子を片足で真横へと蹴り倒す。
椅子が床に転がる音を、コンクリの壁が天井が反響させた。
ゆっくりと新一は平次へと近づく。
一歩と彼が近づいてくるほどに、喉が干上がる感覚を平次は覚えた。
平次の手が届きそうな距離に新一が立った。
視線が交差した刹那、平次が腕を振り上げて鎖をぐいと引っ張り新一の喉を鎖で捕えようとしたが、
彼は一糸の差でかろやかに後ろへと跳ねる。
無理に動いたため、眩暈が平次を襲う。
その隙を逃すはずもなく、新一は後ろへと跳躍した脚をそのまま軸にして平次へと掴みかかった。
平次の胸倉を新一は拳で掴むと、一度前へと強くひいて彼に口付けた。
そしてそのまま平次の体を強く押し、彼の足をもつれさせて倒す。
「・・・つぅ、」
受身もとれず背中を床に叩きつけられ、平次の息がつまる。
新一は、その彼のすぐ傍へ膝を突き、屈みこんで顔をのぞいた。
「なあ、服部。無駄なことはやめようぜ?」
「やかましわ、アホゥが・・・!」
「アホはお前だ。」
平次の両足をぐいと引き鎖をピンと張った新一は、そうして彼の胸へと体を乗り上げる。
「往生際が悪いんだよ。」
平次を見下ろす彼の目は暗い闇を宿す。けれど、それは平次の強い視線にも揺らがない。
もう一度、唇が触れる。
触れるだけ、けれど少し長く。
それでもその唇に答えようとしない平次に、頬を歪ませて新一は問う。
「なあ。・・・・なんであきらめようとする?」
息がかかるほど近くに顔を寄せたまま、視線をはずさないまま。
「・・・迷惑がかかるからや。」
「へえ。」
「あたりまえや。どんだけの人に迷惑かかると思うてんねん。」
答えを予想していたか、新一は小ばかにした笑いで返事を返すと、平次の腕を彼の頭上でクロスさせた。
重なる十字路へ逃げられないよう自分の手で押さえつける。
金属が肌に食い込む痛みに眉間の皺が深くなるも、平次の反応はそれだけだ。言葉を続ける。
「お前のこと好きな蘭ちゃんだって泣くやろし、俺の親父もマスコミで叩かれる。ひいては俺の大阪で動く範囲だって狭うなる。それにや、変な噂でもたてば探偵の命である情報収集かて障りが出る可能性だってあるやろ。」
子供にいいきかせるように、淡々と言葉を続けていく。
「何のメリットもあらせんわ、あきらめたほうが得策や。」
最後に目を伏せて、そう呟いた。
静かにその言葉を聞いていた新一は、アルカイックな笑みを浮かべながら平次の耳元へ囁く。
「なあ、わかってるんだろ?」
びくり、と平次の肩が揺れた。
「俺を誰だと思ってるんだ。」
一瞬、平次は顔を歪ませた。泣く直前のような、耐える表情。
「服部。」
優しく瞼へとキスをおとす。ふる、と震える瞼。視線がさ迷う。
「・・・服部。」
もう一度、名前を呼ばれて、平次は自分が見透かされていることを知った。
偽りは無意味だ。
それを認識した途端、今まで必死の思いで押し込めていた感情が渦巻いて溢れ出す。
「工藤・・・!」
押さえつけられた腕がもどかしい。抱きしめることもできない、――――したくない。
新一はそんな平次を見て、まだ足りないとばかりに平次の唇を舐めた。
ひりひりと乾いていく唇が、彼の温度をもっともっとと求めている。それを彼も知っている。
けれど、それを許してはいけない。許されてはいけない。
「俺は嫌や・・・!自分の中の醜いもんが、全部ぐちゃまぜになってお前に手を伸ばしそうになる。嫌や!」
こんな感情は知らない。こんな自分は知らない。
好きという気持ちだけが先走り、相手のことを考えられなくなる。
自分も、彼も、その感情にはひどく貪欲だ。
求めれば、おそらく。けれど、もしかしたら。
ぐちゃぐちゃな思考が答えを歪めて。
・・・・・・ああ、このままでは。
悲鳴のような叫び。
「―――お前を壊してしまう。」
だって、俺はこんなにも壊れてしまった。
自分の気持ちも、お前を大事に思う人たちも、俺の周りに居る人たちも、・・・工藤自身の思いさえ。
お前の隣にこのままでおることだけを優先させて、それ故に全員を犠牲にしてもいいと。
「俺は嫌や。他はどうなってもええ。お前を、壊したない・・・!」
虚空へと叫ぶ。
開放された叫びが肺を萎縮させて、肩がぜいぜいと揺れた。
きつく閉じられた瞼に滲むものがあって、新一はそれを指でそっと辿った。
「馬鹿だな、お前。」
もう、とっくに。
「・・・手遅れだ。」
02へ
どのくらいここに居るのだろうか。いつの間にか眠ってしまったようだ。
闇に慣れた目に映るのは、暗い壁と、目の前に座る彼だけ。
先ほどまで自分が座っていた椅子に腰掛けて、工藤新一はまた笑う。
背もたれを前にして、それを抱きかかえて。
「起きたか?」
「・・・ああ。どんくらい寝とったんや?」
「さあ?」
後ろ手にかけられた縄は、いつの間にか体の前へと移動され手錠へと変わっていた。
一度拘束をはずしたのか、逃がしたチャンスは大きい。
立ち上がろうとしたが、くらりとした眩暈が襲う。
しかし、よろけつつも踏みとどまり、やや背を曲げつつもよろりと立ち上がる。
・・・ご丁寧に、薬もったか。
どうりで目が覚めない訳や。
チャリリと引きずる金属音に、もう一度手錠へと目をやれば手錠から太く長い鎖が闇の中へと続いていた。
ぐい、と引くと、すぐに手ごたえが返り、さほど長い距離でなく繋がれたことがわかる。
「工藤、これ外せ。」
「自分でしろよ。名探偵。」
「俺は探偵で手品師ちゃうわ。」
何がツボにはまったのか、新一は背を曲げて肩をゆすって笑った。
機嫌がいいという訳でなく、奇妙なハイテンション。
「何でこないなこと・・・」
「答えを知っている人間の質問は受けつけねえよ。」
「・・・。」
ぎり、と平次は唇をかんだ。否定はできなかった。
そんな平次を見ながら、新一は立ち上がる。
口の端に笑みを浮かべて、目の前にある椅子を片足で真横へと蹴り倒す。
椅子が床に転がる音を、コンクリの壁が天井が反響させた。
ゆっくりと新一は平次へと近づく。
一歩と彼が近づいてくるほどに、喉が干上がる感覚を平次は覚えた。
平次の手が届きそうな距離に新一が立った。
視線が交差した刹那、平次が腕を振り上げて鎖をぐいと引っ張り新一の喉を鎖で捕えようとしたが、
彼は一糸の差でかろやかに後ろへと跳ねる。
無理に動いたため、眩暈が平次を襲う。
その隙を逃すはずもなく、新一は後ろへと跳躍した脚をそのまま軸にして平次へと掴みかかった。
平次の胸倉を新一は拳で掴むと、一度前へと強くひいて彼に口付けた。
そしてそのまま平次の体を強く押し、彼の足をもつれさせて倒す。
「・・・つぅ、」
受身もとれず背中を床に叩きつけられ、平次の息がつまる。
新一は、その彼のすぐ傍へ膝を突き、屈みこんで顔をのぞいた。
「なあ、服部。無駄なことはやめようぜ?」
「やかましわ、アホゥが・・・!」
「アホはお前だ。」
平次の両足をぐいと引き鎖をピンと張った新一は、そうして彼の胸へと体を乗り上げる。
「往生際が悪いんだよ。」
平次を見下ろす彼の目は暗い闇を宿す。けれど、それは平次の強い視線にも揺らがない。
もう一度、唇が触れる。
触れるだけ、けれど少し長く。
それでもその唇に答えようとしない平次に、頬を歪ませて新一は問う。
「なあ。・・・・なんであきらめようとする?」
息がかかるほど近くに顔を寄せたまま、視線をはずさないまま。
「・・・迷惑がかかるからや。」
「へえ。」
「あたりまえや。どんだけの人に迷惑かかると思うてんねん。」
答えを予想していたか、新一は小ばかにした笑いで返事を返すと、平次の腕を彼の頭上でクロスさせた。
重なる十字路へ逃げられないよう自分の手で押さえつける。
金属が肌に食い込む痛みに眉間の皺が深くなるも、平次の反応はそれだけだ。言葉を続ける。
「お前のこと好きな蘭ちゃんだって泣くやろし、俺の親父もマスコミで叩かれる。ひいては俺の大阪で動く範囲だって狭うなる。それにや、変な噂でもたてば探偵の命である情報収集かて障りが出る可能性だってあるやろ。」
子供にいいきかせるように、淡々と言葉を続けていく。
「何のメリットもあらせんわ、あきらめたほうが得策や。」
最後に目を伏せて、そう呟いた。
静かにその言葉を聞いていた新一は、アルカイックな笑みを浮かべながら平次の耳元へ囁く。
「なあ、わかってるんだろ?」
びくり、と平次の肩が揺れた。
「俺を誰だと思ってるんだ。」
一瞬、平次は顔を歪ませた。泣く直前のような、耐える表情。
「服部。」
優しく瞼へとキスをおとす。ふる、と震える瞼。視線がさ迷う。
「・・・服部。」
もう一度、名前を呼ばれて、平次は自分が見透かされていることを知った。
偽りは無意味だ。
それを認識した途端、今まで必死の思いで押し込めていた感情が渦巻いて溢れ出す。
「工藤・・・!」
押さえつけられた腕がもどかしい。抱きしめることもできない、――――したくない。
新一はそんな平次を見て、まだ足りないとばかりに平次の唇を舐めた。
ひりひりと乾いていく唇が、彼の温度をもっともっとと求めている。それを彼も知っている。
けれど、それを許してはいけない。許されてはいけない。
「俺は嫌や・・・!自分の中の醜いもんが、全部ぐちゃまぜになってお前に手を伸ばしそうになる。嫌や!」
こんな感情は知らない。こんな自分は知らない。
好きという気持ちだけが先走り、相手のことを考えられなくなる。
自分も、彼も、その感情にはひどく貪欲だ。
求めれば、おそらく。けれど、もしかしたら。
ぐちゃぐちゃな思考が答えを歪めて。
・・・・・・ああ、このままでは。
悲鳴のような叫び。
「―――お前を壊してしまう。」
だって、俺はこんなにも壊れてしまった。
自分の気持ちも、お前を大事に思う人たちも、俺の周りに居る人たちも、・・・工藤自身の思いさえ。
お前の隣にこのままでおることだけを優先させて、それ故に全員を犠牲にしてもいいと。
「俺は嫌や。他はどうなってもええ。お前を、壊したない・・・!」
虚空へと叫ぶ。
開放された叫びが肺を萎縮させて、肩がぜいぜいと揺れた。
きつく閉じられた瞼に滲むものがあって、新一はそれを指でそっと辿った。
「馬鹿だな、お前。」
もう、とっくに。
「・・・手遅れだ。」
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HN:
こば
性別:
女性
自己紹介:
二児の母。2009年に唐突に平新に。
何故だと自問自答しつつも数年ぶりに筆をとる。
何故だと自問自答しつつも数年ぶりに筆をとる。
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