東西名探偵/平×新のSSブログです。幸せイチャイチャ中心。 死にネタ別れネタなし。初めての方はカテゴリーより「はじめに」をクリックしてください。 ご意見、ご感想等ございましたら カテゴリー下にあるリンクのWEB拍手や文末コメントにてお願いします。
掲げられたアーミーナイフが、陽光の反射を受けて鈍く光った。
ためらいなく振り下ろされたそれが、褐色の肌を裂く。
吹き上がる血しぶきがナイフを持つ男の服を濡らし、
それでも俺とその男との間に立ちはだかる体は揺らぎもせず、依然俺の前にあった。
痛みを感じないはずはないのに、不敵な笑みを浮かべて平次は即座に反撃へと転じる。
ナイフを持つ腕を取り、引き寄せて膝を打ち付ける。
衝撃で固く握られた手がナイフを離し、地面へと滑り落ちていく。
流れる動作のまま平次によって自分へと蹴られたそれを、咄嗟に拾う。
それには彼の血が滴り、指が赤く濡れていった。
もがく男の腕を平次は捻り上げ、がらあきとなった鳩尾へと拳を叩き込む。
ぐう、と呻いて男は失神した。
血が眼に滲むのか、眉根を寄せながら平次はその男を見下ろし、
起き上がる気配がないことを確認すると、新一へと体ごと振り返る。
普段は饒舌な彼の沈黙が、痛いほど。
ただ静かに笑みを浮かべて立つ、その顔の左半面は血に濡れていた。
何もかもゆっくりと、まるで映画のように。
刹那、立ちすくむ俺の名を呼ばれて、ぎゅうとナイフを握り締めながら彼を見る。
終わったで、と何事もなかったかのように笑う姿は、流れる赤い違和感を強くさせた。
起こった現実を拒否するように、頭の中で血潮の音だけが大きく響く。
事務的に警察を呼び、救急車が駆けつけるまでの間。
平次は一度も倒れることなく、新一の隣にただ立っていた。
追い詰めた犯人を囮の餌となった俺に喰らいつかせ、さらに背後の敵を燻り出そうとしたこの計画。
危険だと止める彼を振り切ることが出来なかったために、平次にはほとんど無理やりにこの方法を納得させた。
警察の援護は期待できない。
失敗した時に、大きな責任問題を抱えるであろうこの方法は今後の捜査に影響を与えてしまう。
だから二人は遁行し、明るい真昼を選んで自首を促すよう、理論で目の前の犯人を問い詰めた。
がくりと膝をつき、その男が背後の組織の名を口に乗せた瞬間、彼はそのまま血を流して倒れた。
背中に突き刺さる矢を検分する間もなく続けさまに放たれた矢をかわし、がさりと茂みの音に反応して走り出せば黒い服に身を包んだ男が逃げ出していく。
その足もとに投げ出されたボウガン。
少し離れた場所にフォローのため控えていた平次の声を背に、男を追いかけ新一は走り出した。
迂闊であったと言える。
狙われているのは自分だったのだから。
姿の見えなくなった男を探索する最中、平次の声に顔を上げればすでに男は新一への距離を縮めていた。
やべえ、と身構えたその時、男と新一の間に平次が割り込み、彼は盾となった。
引きつれた傷でふさがれた瞼。
それはまるで盟約のよう。
傷つけられた悲しみは本物であったのに、その傷は時折所有印のように新一の心を満たす。
唇で軽くなぞると、平次はいつも苦笑するように肩をすくませた。
―――閉じられたままの左眼は、きっと俺の中の闇を見ている。
隻眼萌が止まらず・・・。隻眼祭り開催。
昔から弱いんです隻眼に!大好きなの!風魔の竜魔さんに始まり、最近ではロックオン(ニール限定)・・・。
ためらいなく振り下ろされたそれが、褐色の肌を裂く。
吹き上がる血しぶきがナイフを持つ男の服を濡らし、
それでも俺とその男との間に立ちはだかる体は揺らぎもせず、依然俺の前にあった。
痛みを感じないはずはないのに、不敵な笑みを浮かべて平次は即座に反撃へと転じる。
ナイフを持つ腕を取り、引き寄せて膝を打ち付ける。
衝撃で固く握られた手がナイフを離し、地面へと滑り落ちていく。
流れる動作のまま平次によって自分へと蹴られたそれを、咄嗟に拾う。
それには彼の血が滴り、指が赤く濡れていった。
もがく男の腕を平次は捻り上げ、がらあきとなった鳩尾へと拳を叩き込む。
ぐう、と呻いて男は失神した。
血が眼に滲むのか、眉根を寄せながら平次はその男を見下ろし、
起き上がる気配がないことを確認すると、新一へと体ごと振り返る。
普段は饒舌な彼の沈黙が、痛いほど。
ただ静かに笑みを浮かべて立つ、その顔の左半面は血に濡れていた。
何もかもゆっくりと、まるで映画のように。
刹那、立ちすくむ俺の名を呼ばれて、ぎゅうとナイフを握り締めながら彼を見る。
終わったで、と何事もなかったかのように笑う姿は、流れる赤い違和感を強くさせた。
起こった現実を拒否するように、頭の中で血潮の音だけが大きく響く。
事務的に警察を呼び、救急車が駆けつけるまでの間。
平次は一度も倒れることなく、新一の隣にただ立っていた。
追い詰めた犯人を囮の餌となった俺に喰らいつかせ、さらに背後の敵を燻り出そうとしたこの計画。
危険だと止める彼を振り切ることが出来なかったために、平次にはほとんど無理やりにこの方法を納得させた。
警察の援護は期待できない。
失敗した時に、大きな責任問題を抱えるであろうこの方法は今後の捜査に影響を与えてしまう。
だから二人は遁行し、明るい真昼を選んで自首を促すよう、理論で目の前の犯人を問い詰めた。
がくりと膝をつき、その男が背後の組織の名を口に乗せた瞬間、彼はそのまま血を流して倒れた。
背中に突き刺さる矢を検分する間もなく続けさまに放たれた矢をかわし、がさりと茂みの音に反応して走り出せば黒い服に身を包んだ男が逃げ出していく。
その足もとに投げ出されたボウガン。
少し離れた場所にフォローのため控えていた平次の声を背に、男を追いかけ新一は走り出した。
迂闊であったと言える。
狙われているのは自分だったのだから。
姿の見えなくなった男を探索する最中、平次の声に顔を上げればすでに男は新一への距離を縮めていた。
やべえ、と身構えたその時、男と新一の間に平次が割り込み、彼は盾となった。
引きつれた傷でふさがれた瞼。
それはまるで盟約のよう。
傷つけられた悲しみは本物であったのに、その傷は時折所有印のように新一の心を満たす。
唇で軽くなぞると、平次はいつも苦笑するように肩をすくませた。
―――閉じられたままの左眼は、きっと俺の中の闇を見ている。
隻眼萌が止まらず・・・。隻眼祭り開催。
昔から弱いんです隻眼に!大好きなの!風魔の竜魔さんに始まり、最近ではロックオン(ニール限定)・・・。
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プロフィール
HN:
こば
性別:
女性
自己紹介:
二児の母。2009年に唐突に平新に。
何故だと自問自答しつつも数年ぶりに筆をとる。
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