東西名探偵/平×新のSSブログです。幸せイチャイチャ中心。 死にネタ別れネタなし。初めての方はカテゴリーより「はじめに」をクリックしてください。 ご意見、ご感想等ございましたら カテゴリー下にあるリンクのWEB拍手や文末コメントにてお願いします。
「もう、優作ったら。そんなに悔しがらなくたっていいじゃない。」
「・・・別に悔しがってなんていませんよ。」
「隠してもだーめ。私にはお見通しよ?」
散乱する瓦礫の粉塵がまだ舞う中、ソファで座ったまま優作は
隣に座る有希子の言葉に大きくため息をついた。
「まさか、本当に逃げ切れるとは思いませんでした。」
言葉そのもの、まさにホームグランドで、しかも自分が本気を出しているのにも関わらず、だ。
「さっすが新ちゃんの選んだ子よねー。」
「手加減させてもくれない。悔しいですね。文句のつけようが、ない。」
掴まえる自信があった。何度も、後少しというところまで追い詰めたのに、
平次は思いも寄らぬ方法で、そのすべての危機を切り抜けたのだ。
「新ちゃん、自分がもうあちらのご家族に試されてること、平次くんに内緒にしてるみたいなのよね。」
「・・・・・・。」
さもあらん。彼はそういう男だし、そういう男に育てたのだから。
「どうする?」
優作の腕に、するりと自分の体を摺り寄せて、有希子が彼の顔を見上げる。
答えは、もう決まっている。
あれほどの人間ならば、大丈夫だろう。傍らに立つことを、彼自身が許したのだから。
「こちらの返事を、あちらのご家族に伝えてくれますか?」
「ええ。」
満面の笑みで立ち上がると、有希子は嬉しそうに携帯電話のボタンを押した。
後日、平次と新一の知らぬところで、親同士の宴席が設けられたとか。
そしてその席で、いささか悪乗りした女性陣による披露宴が開催される運びになるとか。
―――夜通しの戦いでぐったりとベッドに潜り込んでいる狼も、
その横で頬杖をついて、嬉しそうに微笑みながらその耳を弄っている赤頭巾も、
まだそんなことは知らず、静かな朝にまどろんでいる。
「・・・別に悔しがってなんていませんよ。」
「隠してもだーめ。私にはお見通しよ?」
散乱する瓦礫の粉塵がまだ舞う中、ソファで座ったまま優作は
隣に座る有希子の言葉に大きくため息をついた。
「まさか、本当に逃げ切れるとは思いませんでした。」
言葉そのもの、まさにホームグランドで、しかも自分が本気を出しているのにも関わらず、だ。
「さっすが新ちゃんの選んだ子よねー。」
「手加減させてもくれない。悔しいですね。文句のつけようが、ない。」
掴まえる自信があった。何度も、後少しというところまで追い詰めたのに、
平次は思いも寄らぬ方法で、そのすべての危機を切り抜けたのだ。
「新ちゃん、自分がもうあちらのご家族に試されてること、平次くんに内緒にしてるみたいなのよね。」
「・・・・・・。」
さもあらん。彼はそういう男だし、そういう男に育てたのだから。
「どうする?」
優作の腕に、するりと自分の体を摺り寄せて、有希子が彼の顔を見上げる。
答えは、もう決まっている。
あれほどの人間ならば、大丈夫だろう。傍らに立つことを、彼自身が許したのだから。
「こちらの返事を、あちらのご家族に伝えてくれますか?」
「ええ。」
満面の笑みで立ち上がると、有希子は嬉しそうに携帯電話のボタンを押した。
後日、平次と新一の知らぬところで、親同士の宴席が設けられたとか。
そしてその席で、いささか悪乗りした女性陣による披露宴が開催される運びになるとか。
―――夜通しの戦いでぐったりとベッドに潜り込んでいる狼も、
その横で頬杖をついて、嬉しそうに微笑みながらその耳を弄っている赤頭巾も、
まだそんなことは知らず、静かな朝にまどろんでいる。
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プロフィール
HN:
こば
性別:
女性
自己紹介:
二児の母。2009年に唐突に平新に。
何故だと自問自答しつつも数年ぶりに筆をとる。
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